1970年代 アリア G300 “Doc Watson Gallagher” モデル

このギターは、ドック・ワトソンがその素晴らしいキャリアを通して使用していた有名なギャラガー製ドレッドノート「Old Hoss」のアリア版です。オリジナルのギャラガー・ギターの特徴を再現しており、独特のシェイプのべっ甲柄ピックガードや、GからAにリスタイルされたユニークなヘッドストックとロゴなどが挙げられます。

ボディはヘリンボーンバインディング付きの単板スプルーストップに、単板インディアンローズウッドのサイド＆バックを採用。マホガニーネックはバインディングされており、ローズウッド指板にはスノーフレーク・インレイが施されています。重量はわずか1.9kgと非常に軽量で反応も良く、フラットピッキングにもフィンガーピッキングにも非常に適したギターです。音量は大きく、それでいてバランスも良く、ネック全体にわたってクリーンな演奏が可能です。個人的な印象では、マーチンとギブソンの中間のような音色で、大きなボディサイズながら高音域の抜けや明瞭さもあり、とても豊かで力強いサウンドが得られます。私がこれまで弾いたことのあるマーチンやギブソンのドレッドノートと比べても引けを取らない一本です。

50年近く経過した楽器としては非常に良好なコンディションですが、ボディ全体にはそれなりに打痕や傷があります。ただし、ひび割れや構造的な問題、演奏性に影響するようなダメージは一切ありません。できる限り多くの傷が分かるように写真を掲載しています。チューナー（ペグ）以外はすべてオリジナルで、チューナーは以前に交換されていますが、高品質なものが取り付けられています。